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変動金利は本当に危険?金利上昇局面で知っておきたい仕組み

不動産コラム

「変動金利って、これから上がるのが怖い」
「いきなり返済額が倍になったりしないの?」
「やっぱり固定金利のほうが安心なのでは?」

住宅購入を検討するときに、多くの方が最初に悩むのが金利の選び方です。

特にこれから住宅ローンを組む25〜35歳の世代にとって、35年という長い返済期間のなかで金利がどう動くのかは、大きな不安材料といえます。

しかし、変動金利には急激な返済額の上昇を抑える仕組みがあり、ニュースのイメージだけで判断すると、本来の選択肢を狭めてしまう可能性があります。

ここでは、変動金利(市場の動きに応じて利率が変わるタイプ)の仕組みと、金利上昇局面での向き合い方を、現実的な視点で解説します。


変動金利を選ぶ人は、いま全体の何割か

近年、住宅ローン金利は緩やかな上昇局面に入っていると見られています。

伊予銀行や愛媛銀行などの地方銀行でも、住宅ローン金利の見直しが行われており、超低金利時代と比べると、徐々に水準が変化しつつあります。

それでも、住宅ローンを新規に組む人の多くが変動金利を選んでいるのが現状です。

背景には、

  • 固定金利よりも利率が低く設定されている
  • 月々の返済額を抑えやすい
  • 借入可能額を確保しやすい

といった理由があります。

特に共働きで世帯収入が安定している若い世代にとって、変動金利は「家計の選択肢を広げやすい選び方」として根強い人気があります。

一方で、「金利が上がったら破綻するのでは」という不安の声もよく聞かれます。次の章で、その仕組みを整理していきます。


「いきなり返済額が倍になる」は本当か

変動金利に対する不安の中で、最もよく聞かれるのが「金利が上がったら返済が大変になるのでは」というものです。

結論からいえば、急激に返済額が跳ね上がる仕組みにはなっていない、という見方が一般的です。

多くの金融機関の変動金利型住宅ローンには、返済者を守るための2つのルールが設けられています。

ひとつは「5年ルール」と呼ばれるもので、金利が上がっても、毎月の返済額は5年間は変わらない仕組みです。

もうひとつは「125%ルール」で、5年後に返済額が見直されるとき、それまでの返済額の1.25倍を超えない範囲に抑えられる仕組みです。

つまり、市場金利が大きく上昇しても、家計に与える影響は段階的にしか反映されないように設計されています。

ただし、これらのルールがすべての金融機関・すべての商品に適用されるとは限りません。借入前の商品説明書での確認が大切です。


変動金利・固定金利、それぞれの注意点

ここで、変動金利と固定金利のそれぞれの注意点を整理してみます。

どちらが優れているという話ではなく、家計の状況や考え方によって向き不向きが分かれるものです。

変動金利という選び方の注意点

変動金利は利率の低さが魅力ですが、以下の点には注意が必要です。

  • 金利は半年ごとに見直される
  • 5年ルールの間も、利息分は増えている
  • 未払利息が残る可能性がある
  • 金利上昇局面では総返済額が読みにくい

特に意識しておきたいのは、返済額が変わらないからといって、利息の負担が増えていないわけではないという点です。

固定金利という選び方の注意点

一方の固定金利(最後まで利率が変わらないタイプ)にも、固有の注意点があります。

  • 当初の利率は変動より高めに設定されている
  • 借入可能額が抑えられやすい
  • 金利が下がっても恩恵を受けにくい
  • 繰上返済時の条件が異なる場合がある

「将来の安心」を買う代わりに、目先のコストが上がる構造になっている、と整理しておくとわかりやすいかもしれません。

大切なのは「金利タイプ」ではなく「借入余力」で判断すること

ここまで見てきた通り、どちらの金利タイプにも一長一短があります。

本当に重要なのは、金利が1%上がっても家計が回るかどうかという余力の問題です。

借入額そのものを抑えていれば、変動金利でも固定金利でも、家計が一気に崩れるリスクは小さくなります。


金利上昇局面で考えたい、現実的な対策

金利の動きそのものを当てにいくのではなく、どんな局面でも耐えられる買い方を選ぶ。これがこれからの世代にとって現実的な戦略といえます。

具体的には、以下のような備え方が考えられます。

  • 借入額は手取り月収の25%以内を目安にする
  • 金利が1〜2%上がった場合の返済額もシミュレーションしておく
  • 教育費や車の買い替えなど、将来の支出も織り込む
  • 物件価格そのものを抑える選択肢も検討する

最後の項目に関連して、近年改めて注目されているのが中古住宅という選び方です。

新築と比べて購入価格を抑えやすく、結果として借入額を小さくできるため、金利上昇の影響を受けにくい買い方につながります。

物件価格を抑えることは、金利タイプの選び方以上に、家計を守る力が大きい選択ともいえます。


【注意】中古住宅を視野に入れるなら、2025年建築基準法改正にも目を向けて

借入額を抑える観点で中古住宅も選択肢に入れる場合、価格や立地だけでなく、法規制にも注意が必要です。

2025年の建築基準法改正により、

  • 省エネ基準の強化
  • 既存住宅の改修条件の変化
  • リフォーム時の制限
  • 接道条件を満たさない土地での再建築リスク

といった影響が出ています。

そのため、

  • 購入後に思ったようにリフォームできない
  • 建替えが難しい物件である
  • 追加費用が発生する

といったケースが、購入後に発覚することがあります。

中古住宅を視野に入れるなら、「買う前に、どこまで手を入れられるかを確認すること」が大切です。


まとめ:仕組みを知れば、変動金利は必要以上に恐れるものではない

変動金利は、ニュースの見出しだけを見ると怖いイメージを持たれがちです。

しかし実際には、

  • 5年ルール
  • 125%ルール

といった、急激な返済額の上昇を抑える仕組みが整えられています。

大切なのは、金利タイプそのものよりも、

  • 借入額を無理なく抑えること
  • 金利が上がった場合のシミュレーションをしておくこと
  • 物件価格そのものを冷静に見極めること

の3点です。

仕組みを正しく理解すれば、変動金利は必要以上に恐れるものではありません。

これは、これから家を買う若い世代にとって、判断軸として持っておきたい考え方です。


中予エリアで住宅購入を検討している方へ

「変動と固定、自分にはどちらが向いているのか」
「金利が上がったとき、本当に返していけるのか」
「借入額はいくらまでに抑えるべきか」

こうした判断は、一人で考えると難しいものです。

コヴァエステートでは、建築士・施工管理技士・宅地建物取引士・不動産コンサルティングマスターなどの資格を持つ専門スタッフが在籍しており、

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